(2021年1月28日更新)
126 いりこの天日干し場
昭和27年ごろ波多津町郷ノ浦における「いりこ干し場」の情景写真である。近海でとれたカタクチイワシを大釜で煮、それをむしろにひろげて天日で乾かすもので、干し場いっぱい銀鱗を輝かせるイワシ干しの漁村風景。対岸には多くの漁船がつながれている。いりこは、カタクチイワシ・マイワシ・シラスなど漁期があり、イワシ漁は橋口政治郎氏所有の漁船だけとなり、いりこ生産も減った。しかし波多津産いりこは上質で好評である。
「ふるさとの思い出 写真集 明治・大正・昭和 伊万里」伊万里郷土研究会」出版より抜粋

