米作りから学ぶ食育活動
稲刈りに挑戦
5月31日、ふるさと先生(西山 哲さん・和枝さん夫妻)の指導により田植え体験を行いました。はじめは恐る恐る田んぼの中に足を踏み入れる子どもたちでしたが、泥んこになりながら、一つ一つ丁寧に苗を植えていきました。

*足をとられながらも慎重に植えていきます
9月27日、39人で稲刈り体験をしました。子どもたちは鎌を使って刈り取った稲を高く掲げ、「やった」、「先生、見て」と喜びの声。しかし、しばらくすると、「暑い」「疲れた」などと言い出す子どももいて、農家の人の米作りの苦労を知る機会にもなりました。刈り取った稲は、精米した後、家庭に持ち帰ったり、園でおにぎり&みそ汁クッキングをしたりする予定です。いつも当たり前のように食べている白米が食卓に並ぶまでには、たくさんの人たちが関わっています。多くの人や自然の恵みに感謝し、残さず食べて大きく成長してほしいと願うばかりです。

*地元JA女性部の協力を得て、楽しく稲刈りができました
食育ワンポイント
『海のミルク』牡蠣は栄養がたっぷり
11月からが旬の食材といえば、牡蠣。かき焼き小屋もオープンする季節となりました。焼いたり、蒸したり、フライにしたりと調理方法もさまざま。『海のミルク』と呼ばれるように、栄養素が豊富でバランス良く含まれる点も見逃せません。新陳代謝に欠かせない亜鉛などのミネラルや、貧血予防に効能のあるビタミン類を多く含んでおり、特に女性にお勧めと言える食材です。
2016年11月1日
一から作って素材本来のおいしさを実感
みそやだし汁作りに挑戦
園では、毎月食育・クッキングの日を決め食育の勉強や、旬の食材を使ったおやつ作りなどを行っています。6月は、大豆からのみそ作りに挑戦。9月は、昆布・かつお節・いりこ・しいたけのだし汁を使って、味比べを楽しみました。

*かつお節を削る作業は力を入れて慎重に
かつお節のだし汁作りでは、かつお節を削る作業から行いました。「うわぁ~いい匂いがする」「いっぱい出てくるね」などと興奮気味の子どもたち。4つのだし汁の味比べでは、「こっちがおいしい」「僕はいりこが好き」など感想もさまざまです。そして、このだし汁と6月に作った3か月間熟成したみそを使って、給食でみそ汁と野菜の煮物、おやつでそうめん汁を作って食べました。その味のなんとも格別なこと。子どもたちも大満足でした。今回のクッキングを通して、添加物が入った既製品では出せない、本物のだし汁のおいしさを知ることができました。

*おいしい給食に思わず笑顔がこぼれます
食育ワンポイント
秋が旬のさんまを食べよう
季節はもう秋。吹く風も心地よく、過ごしやすい季節です。『食欲の秋』といわれますが、秋が旬の食材を代表するものの一つにさんまがあります。さんまを選ぶときのポイントは、身の厚いものが脂がのっており、目が澄んでいて腹に破れがないものが新鮮です。また、さんまには高血圧予防、動脈硬化予防などの効果があります。おいしくて体の健康の手助けをしてくれる、秋のさんまを食べませんか。
2016年10月1日
収穫体験とクッキングで学ぶ食育
夏野菜でカレーを作ったよ
5月に年長組さんが、園庭の花壇に夏野菜の苗を植えました。カラスに食べられたり、虫が付いたりと心配事もありましたが、世話したかいもあって7月中旬から無事に野菜が実り始めました。みんなで楽しく収穫できました。

*真剣な表情できゅうりを収穫する園児
7月22日、年長組の行事『夏祭り』の日、収穫した野菜を使ってカレーを作りました。ピーラーで皮をむき、包丁で野菜を切る姿は、真剣そのもの。自分たちで作ったカレーは、格別においしかったようで、笑顔あふれる夕食となりました。月に一度のクッキングに取り組み始めて以来、保護者から「手伝いをよくしてくれるようになった」、「野菜を食べてくれるようになった」という言葉をいただいています。この取り組みは、子どもたちの意欲的な行動につながっているようです。今後も、園と家庭が一緒になって、楽しみながら食育実践活動に取り組んでいきます。

*手作りカレーは特別な味。おいしくて笑顔がこぼれます
食育ワンポイント
幼少期から食育実践活動をしよう
三つ子の魂百までといいますが、小さいころから包丁を持ったり、台所に立ったりするなどの小さな経験が、食べることへの興味や、食事を作ってくれる人への感謝の気持ちを持つことにつながるのではないでしょうか。「危ない」、「時間がない」ではなく、時間があるときに親子でクッキングに取り組んでみませんか。
2016年9月1日
ゴーヤで学ぶ環境と食育
緑のカーテン作りに挑戦
7月5日、年長児11人がプランターにゴーヤの苗を植えました。茎が伸びてたくさんの葉が茂ると、緑のカーテンでエコな暑さ対策になります。子どもたちは「早く大きくなあれ」と言いながら、一つ一つ丁寧に植えていました。

*真剣な表情でゴーヤの苗を植える子どもたち
実がなったら、収穫してみんなで食べる予定です。ゴーヤ料理といえば、やっぱりゴーヤチャンプルでしょうか。ゴーヤは苦みがあるので、子どもたちには少し食べにくいかもしれません。しかし、夏バテ予防や食欲増進には効果抜群。しっかり食べてほしいですね。ほかにも、トマトとオクラを栽培しています。こちらも収穫が楽しみです。
さて、子どもたちは、毎朝、給食の食材を赤・緑・黄3つの栄養素に分け、それぞれどのような栄養があるのかを楽しく学んでいます。食べ物やそれを作った人に感謝しながら、栄養バランスの良い給食を食べて元気いっぱいです。

*苗を植え終わり笑顔で写真に納まる年長児
食育ワンポイント
夏バテ予防には『梨』も効果抜群
そろそろ梨が店頭に並びはじめました。梨には、食物繊維や水分、ビタミンが豊富に含まれています。体内の熱を冷ましたり、汗で失われた体の水分を補給をしたりしてくれるほか、肉類の消化を助ける働きもあります。特に、梨に含まれるリンゴ酸とクエン酸は疲労回復に効果があり、夏バテ予防には最適です。さっぱりした甘さと、シャキシャキした食感。冷やすとさらにおいしく食べられます。
2016年8月1日
味は抜群、見た目も楽しい
キャラクターのパン作りに挑戦
6月15日、年長・年中児49人がキャラクターのパン作りに挑戦しました。パン作りのプロ(浦川さん)に教えてもらい、地域の人と一緒に作りました。世代が違う人との交流もでき、作って食べる喜びを味わった一日でした。

*表情豊かでおいしそうなパンが出来ました
この日、パン生地のふわふわした感触に、子どもたちは「柔らかいね」、「気持ちいいね」と言いながら大興奮。あんをパン生地で包んだり、キャラクターの顔をチョコクリームで描いたりするのに悪戦苦闘しましたが、出来上がったパンの個性的な表情を見ると歓声を上げて喜んでいました。焼き上がったパンは、みんなでおいしくいただきました。
さて、園では、定期的にみそや野菜などを作って食べる活動をしています。さまざまな体験を通じて、素材や食材に対する関心や自然の恵みに感謝する気持ちが育っているようです。次の夏野菜の収穫が楽しみです。

*一つずつ丁寧に丸めてパンの『顔』を作成中
食育ワンポイント
酸っぱいものがおすすめ
夏バテに効果があると言われるのが、『酢』などの酸っぱいもの。酢は、体の中でクエン酸に変わります。クエン酸は、梅干しやレモンに含まれている『酸っぱい』成分です。エネルギーを作ったり、疲労物質を除去したりと、夏バテした体の回復を助けてくれます。食材の組み合わせを工夫すると、さらに効果が期待できます。
ビタミンB1が豊富な豚肉と組み合わせた酢豚や、野菜とのあえ物などがおすすめです。
2016年7月1日