○12月最初の卯の日の前夜(今年は、4日)に大里地区の神原八幡宮で『取り追う祭り』が盛大に行われました。 この『取り追う祭り』は、地元では、南北朝時代に、肥後の豪族で南朝方だった菊池武重が、北朝方(足利方)との戦いに敗れ、伊万里市二里町大里に逃れ、大里の神原八幡宮の神官になり、南朝方の再起をはかるため、火中・煙中・冷水の中にも耐えることができる精神を養うために、火中訓練をしたのが、祭りの始まりと伝えられています。 ※この祭りは、平成21年3月11日、文化庁から、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財として選択されています。 ○この祭りの最大の見せ場は、新米のもち米を丸くにぎった「御供(ごくう)さん」を入れた笊(テボ)の争奪戦です。 この争奪戦では、松明を持った守り手が、笊を奪おうと攻めてくる攻め手から笊を守ろうと攻め手に松明を打ち付けて、攻め手に火の粉を浴びせます。攻め手守り手ともに手に持った榊(さかき)の枝で火の粉を払います。しばらくすると、テボの奪い合いが終わり、テボの蓋が開けられます。最後にテボの中の御供さんを氏子たちや観客に配って祭りはフィナーレとなります。 神原八幡宮 笊(テボ)におさめられた御供さん 合戦のようす
2015年12月4日