(2024年7月1日更新)
「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」を知ろう!
1.帯状疱疹とは?
多くの人がこどもの頃にかかる水痘(水ぼうそう)と同じウイルスで起こる皮膚の病気です。水痘が治った後も、ウイルスは体の中に潜伏し、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下したときなどに、ウイルスが再び活動して帯状疱疹を発症します。
2.症状
・最初は、体の左右どちらか一方に、ヒリヒリ・チクチクとした痛みやかゆみが帯状に現れます。特に胸やおなか、背中や顔面など皮膚の柔らかいところに広がります。
・その後、数日で痛みを感じる皮膚に赤い発疹や水ぶくれが現れます。
また、神経にも炎症を起こすため、強い痛みを伴います。
・一般的に皮膚症状は2~4週間で治りますが、その後も長期間に渡って痛み(帯状疱疹神経痛)が残ることがあります。
また、帯状疱疹が現れるところによっては、まれに角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすことがあります。
3.治療の方法
治療には、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬と痛み止めの薬などが投与されます。
※帯状疱疹は、発疹が出てから72時間(3日)以内に治療を始めることが望ましく、治療が早いほど、治療効果が高く、重症化しにくくなります。
痛みや発疹などに気付いたら、早めに受診しましょう。
~帯状疱疹は早期発見・早期治療が重要です!~
4.予防
★帯状疱疹の発症には、免疫力の低下が関係しています。
まずは、日頃からの体調管理と規則正しい生活で免疫力を高めることが重要です。
・バランスの良い食事をする。
・睡眠を十分にとる。
・適度に運動する。
・自分なりのストレス解消法を実践する。
★50歳以上の方は、ワクチン接種も予防の一つです。
帯状疱疹の予防接種は、現在、任意接種のため、全額自己負担となります。自己負担額については、医療機関によって異なります。
希望する方は、予防効果と副反応のリスクについてご理解の上、直接、医療機関にご相談ください。