(2021年2月27日更新)
私たちは幸せになるために生まれてきました。
日本国憲法もすべての人の幸せを保障しています。
しかし、私たちが暮らすこの社会には、幸せを妨げる様々な生活課題が存在しています。
人権問題もその一つであり、一日も早く解決しなければいけません。
私たちの身近な人権問題をショートストーリーで紹介します。
どうぞ、ご覧ください。(手話通訳あり)
※耳が不自由な方へ、字幕を作成しています。動画再生後、「字幕」メニューで表示させてください。パソコンでご覧の方は、キーボードの「C(シー)」を押すだけでも表示の切替ができます。
※月刊じんけんかわらばん 令和3年2月号「あなたが、あなたらしく生きるために」
わたしたちは幸せになるために生まれてきました。
日本国憲法も、わたしたちの幸せを保障しています。
それなのに、わたしたちが暮らすこの社会には、幸せを妨げるさまざまな問題があります。
人権問題もその一つであって、決して特別な問題ではありません。
そもそも、人権とは「すべての人が自分らしく生きていくための権利」のことですから、人権問題を解決することは、幸せになるための、わたしたち一人ひとりの課題なのです。
さて、今回は「性的マイノリティ」をテーマにお話しをしたいと思います。
難しく聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。
あなたが、もっともっと「あなたらしく生きるために」いっしょに考えてみましょう。
みなさんは「LGBT」という言葉をご存じですか?
性に関する4つの個性の頭文字で作られた言葉です。
Lは、レズビアン 女性を好きになる女性のこと
Gは、ゲイ 男性を好きになる男性のこと
Bは、バイセクシャル 好きになる相手が同性の場合も異性の場合もある人のこと
Tは、トランスジェンダー 生まれた時に割り当てられた性と違う生き方を望む人のこと
おわかりいただけましたでしょうか。
このようにLGBTとは、「性的マイノリティ」いわゆる「性的少数者」を表現するときに使われる言葉の一つです。
このことを踏まえると、異性を好きになる人や、自分の性に違和感がない人は「性的多数者」と言えるのかもしれません。
また、「性」という漢字には、「生まれながらに持つその人の特性」という意味もあり、性は「男」と「女」だけではなく、人の数だけあることを教えてくれます。
文字どおり「多様性」なんですね。
このように、人を好きになる基準や、生き方は違っていて「あたりまえ」なのですが、なぜか少数派に対する偏見は根強いものがあります。
「違っているのがあたりまえ」「違っているから、みんないい」
わかっているはずなのに、それを認めない・・・
これが、性的マイノリティを取り巻く人権問題の本質と言えます。
わたしたちは、多数派の人たちから傷つけられている、少数派の人たちの痛みに気付かなければいけません。
みなさん、「男らしく」「女らしく」という窮屈なこだわりを捨ててみませんか。
きっとそれが、あなたが「あなたらしく」生きるための、未来への虹色の懸け橋になるはずです。