(2008年6月10日更新)
東山代町里348番地(伊万里駅より車で20分)
昭和40年(1965)7月23日指定
里(さと)地区の青幡神社の境内に、一本の際立った巨木があります。神木とされてきたクスノキです。クスノキはクスノキ科の常緑高木で日本で最も大きくなる樹種で、楠はクスノキの別称です。関東以南の暖地に多く植生し、建築部材や船材として利用されます。また防虫剤になる樟脳(しょうのう)がとれます。
青幡神社は、松浦党の源直(みなもとのなおす)が久安(きゅうあん)年間(1145~50)に、東山代町の里に政庁(せいちょう)を置き、その鎮守として創建したと伝えられる古社です。神社の由緒におとらず、このクスノキも推定樹齢は500年を、はるかにこえるといわれています。 県内にクスノキの巨木は、ほかにもありますが、その中でも代表的なものの一つです。
根が地上から隆起しており、根回り約27.7m、目通り幹回り(目線の高さでの幹の回り)約11.4m、樹高約16m、枝張り東西約19.3m・南北約21mです。
地上約5mの所から三方に大枝が分かれ、四方に向かって枝葉が繁っており、美しい姿を見せています。