(2023年9月5日更新)
近年、頻発している豪雨災害や気温40℃超えなどの気候変動は、地球温暖化が影響しているといわれています。
地球温暖化は、私たちの日常生活や事業活動に伴い排出される二酸化炭素などの温室効果ガスが必要以上に増えることで引き起こされます。
私たち一人ひとりの衣食住や移動といったライフスタイルを原因とする温室効果ガスは、日本全体の排出量の6割を占めているという分析もあり、誰もが「脱炭素」に向けた行動を実践することで温室効果ガスの削減に大きく貢献することができます。
●脱炭素とは
脱炭素とは、温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることです。実質ゼロというのは、温室効果ガスの「排出量」から、森林管理などで植物が吸収する「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
●温室効果ガスが増えている理由は?
産業革命以降、石油や石炭などの化石燃料を燃やしてエネルギーを取り出してきたからです。その結果、大気中の二酸化炭素濃度は、産業革命前と比べて40%も増加し、世界の平均気温は、1880年から2012年の期間で、0.85℃も上昇しました。
●21世紀末(2081年~2100年)の地球は?(20世紀末と比べて)
有効な温暖化対策をとらなかった場合 |
2.6℃~4.8℃上昇 |
厳しい温暖化対策をとった場合 |
0.3℃~1.7℃上昇 |
●具体的な目標は?
2015年「パリ協定」で、世界共通の目標として、
・世界の平均気温上昇を2℃以下にすること(さらに、1.5℃に抑える努力をすること)
・21世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにすること
が決められました。
これを受けて2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを目標とした「カーボンニュートラル宣言」を発出し、脱炭素社会の実現を目指しています。
●私たちにできること
取り組みやすい省エネ方法を下に紹介します。進んで実践してみましょう。
グリーンカーテンの設置
グリーンカーテンとは、建物の窓の外にゴーヤなどのツルをはわせて、植物でつくるカーテンのことです。グリーンカーテンを設置すると、夏の強い日差しを和らげ、葉の蒸散作用(水分が放出されること)によって周囲の温度を下げてくれるので、室内に涼しい風が流れ込み、室温の上昇を抑えます。

エコドライブの実施
車を運転するときに、急発進をしない、無駄なアイドリング(エンジンをかけたまま停車すること)をしないなどのエコな運転を心がけることで、燃料を節約し、二酸化炭素の排出量を減らすことができます。
エアコン使用時の工夫

エアコン使用時に扇風機を併用する、カーテンを使って熱の出入りを防ぐなどの工夫することで効率よく部屋を涼しくすることができ、消費電力を抑えることができます。
ただ、暑さを我慢しすぎると熱中症の危険があるため、取り組まれる際はご注意ください。
ゼロカーボンアクション30に取り組みましょう
脱炭素社会の実現には、一人一人のライフスタイルの転換が必要です。
ゼロカーボンアクション30は、衣食住、移動、買い物などの日常生活でできる8つの分野の30の行動(アクション)と暮らしにおけるメリットをまとめたものです。
皆さんも身近なアクションから取り組んでみませんか。

詳しくは環境省のホームページをご覧ください。
環境省「ゼロカーボンアクション30」ホームページ(外部サイトへリンク)
脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動「デコ活」
脱炭素社会の実現に向けて、家庭や暮らしの分野でも大幅な温室効果ガスの削減が求められます。
国では、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしの実現に向けた国民の行動変容やライフスタイル転換を促すため、企業・自治体・団体等と一緒に後押しする「デコ活」を推進しています。

※デコ活とは、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動の愛称で、デカーボナイゼーション(脱炭素化)とエコを組み合わせた造語です。
●「デコ活アクション」に取り組みましょう
デコ活を推進するための行動に取り組んでみませんか。
詳しくは環境省のホームページをご覧ください。
環境省「デコ活」ホームページ(外部サイトへリンク)