(2016年6月1日更新)
環境への影響
フロンガスと代替フロン
フロンガスはエアコンや冷蔵庫、車のエアコンなどに使われており、わたしたちの生活には欠かせないものです。しかし、大気に放出されると太陽の紫外線から地球を守るオゾン層が破壊されるため問題となり、オゾン層の破壊効果がない代替フロンへ転換が進められてきました。一方で、代替フロンは高い温室効果を持つことから、地球温暖化に非常に影響を及ぼすことが分かってきました。
代替フロン(R410A)1kgが大気に放出されると、、、、
ガソリン車(燃費20km/ℓ)が約18,000km走った時や、レジ袋14万枚を製造した時に発生する二酸化炭素の量に相当します。
排出を抑制するために
エアコンの目視点検を行いましょう

[室内機]
熱交換器に霜などがついていないか
[室外機]
機器の異常振動・異常運転音がないか
機器周辺に油のにじみがないか

熱交換器に腐食、錆などが見られないか
※上記の異常が見られたり、効きが悪くなったかな?と思われる場合は、設備業者に点検をお願いしてください。
自動車のエアコンの効きが悪くなったら

フロンガスの補充は簡単にできますが、頻繁に効きが悪くなるようであれば漏れている可能性があります。その場合は専門業者に点検整備をお願いしてください。
業務用機器を使用している方は
フロン類の大気中への排出を抑制するため、平成27年4月1日に「フロン排出抑制法※」が施行され、業務用のエアコンや冷蔵冷凍機器を使用する者に点検や整備の義務が課せられています。
(※)フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律
エアコンの室外機などに貼ってある銘板やシールに「第一種特定製品」と書いてあるものは、業務用になります。その場合、以下の点検を必ず実施する必要があります。
使用者の目視による簡易点検
機種
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点検頻度
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全ての業務用エアコン・冷凍冷蔵器
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3か月に1回以上
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専門業者による定期点検
機種
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圧縮機電動機定格出力
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点検頻度
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エアコン
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7.5kw以上50kw未満
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3年に1回以上
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50kw以上
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1年に1回以上
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冷凍・冷蔵機器
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7.5kw以上
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1年に1回以上
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地球温暖化を止めるためには、一人ひとりの意識を高めることが重要です。
フロン排出抑制の取り組みについて、ご協力をよろしくお願いします。