
地蔵堂内に安置されている石仏が「延命地蔵」で、寛政11年(1799年)に当時の上黒尾の人々の手によって祀られました。
当初は、黒尾橋と呼ばれていた旧延命橋の袂に、総檜造りで立派なお堂の中に安置されていて、8月24日の地蔵盆が盛大に催されていました。
このお地蔵さんが、祀られたのは、この橋の袂に流れ着いたので地元の人々が救い上げ、ここに祀ったとの言い伝えがあります。
また、伊万里川が、昔から町の子どもたちにとって、唯一の川遊びの場で、毎年夏には幾人かの子どもたちが犠牲になっていたことから子どもたちの霊を慰め、水難から子どもたちを救うため、この延命地蔵さんを祀ったとも伝えられ「延命橋」の名前の由来にもなっているようです。
このお地蔵さんは、首から上の病や長生きにとても霊験があるといわれています。